やけど

    

  

  

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暖かい手のひらに。

 

銀の魚の冷たい肌は。

やけどを負った。

伸ばされる手をのがれ尾びれで叩いて。

やけどが。

美しい銀のうろこが。

きらあきらと。

剥がれて落ちていった。

 

いつか裸になるのを恐れたか。

魚はひとの手のひらの。

届かぬ深い水槽の底へ。

ネオンの手のひらだけが。

美しい銀色をはじいた。

 

けれど。

剥がれ始めたうろこは。

やけどは。

いまもまだ。

きらあきらと。

 

 

 水の底に。

 

 

 

 

 

 

 

2006/4/17

 

A「ここにいれば大丈夫だと信じてた」
B「水槽の熱帯魚から離れられなくなっていた」